アルファレッタのファーマーズマーケットとその他いろいろ
ダウンタウンの広場。芝生になっているけど、雨上がりはよくぬかるんでいるのでサンダルの人は注意。
私は今、アトランタ市の北にあるアルファレッタという街のダウンタウンに住んでいる。
アルファレッタのダウンタウン(旧市街地)は古い建物に馴染むようにレンガ調の街並みで統一して開発されていて、古い建物を利用したレストランやバー、レコード屋さんやちょっとした広場など、アメリカでは珍しく歩いて回って心踊るような なかなかキュートな街並みに揃えている。
このダウンタウンの広場では例年4月から10月の週末、地元のベンダーが集うファーマーズマーケットが開催され地元で取れた野菜や手作りのクラフト、ベーカリーなどが盛況だ。
私たちもその平和な雰囲気に惹かれ、2019年冬ダウンタウンの中心に一体開発されたアパートに超してきた。
ところが、コロナウイルスの蔓延で春からの予定は全てキャンセルされ、残念だと思いながら半年ほど過ごしてきた。
ちなみにアルファレッタは、中〜高所得の白人層に人気な街だと思う。南部であるジョージア州はアトランタ市内や周辺は黒人人口も多く、人種の多様性に溢れているのだけど、ここではめっきり見かけない。
アメリカは多様性の国だというのは、こうして棲み分ける事で、お互いが一定の間隔を保ちながら自分たちの文化色を出しクラスことで、成り立っているように思う。
自意識過剰かもしれないが、柴犬を連れた私たちアジア人夫婦は、何かと目立っている気がする。ここ周辺の住民は良識のある人々だと思いながらも、コロナ初期の混乱で起こったアジア人に対する差別や暴力が自分たちの身に起こったらどうしようと心配した。まぁ結局、心配は杞憂に終わったんだけど。
4月の緊急事態宣言後やロックダウンの間は、流石にアパート周辺のレストランも閉まり閑散としていたものの、ロックダウンが解除されるが否や、レストランに白人住民が押しかけ、金曜日ともなると道に溢れるほど混雑しながら 初夏の陽気を楽しむ人たちが印象的だった(誰もマスクなんかしていない光景を バカヤローと思いながら車で通り過ぎた)。
とにかく、マスク着用率が低く 危機感が非常に薄いことは 置いとくと レストランへのお客さんの戻りも 経済活動の再開も非常に早く、7月には満を持して、土曜の9時から12時という限られた時間ではあるものの、冒頭でのファーマーズマーケットもダウンタウンに帰って来たのである。
先週末の炎天下の中、マスクを付けて、私たち夫婦も勇んで出かけていき地元の新鮮な果物や物珍しい食べ物を存分物色した。
ハンドメイドのクラフトショップのテントが並ぶ一角で、陶芸家の女の人が、自宅で作った陶器のお皿なんかを売っていた。素敵だと思った取り皿2枚と近々誕生日の友達に小物入れを買った。
ふと、ちょうど去年の同じ時期に京都の清水坂の陶芸市に出かけて、目移りしながら出店を次から次へ渡り歩いたことを思い出した。あの時 いいなと思った花器なんかもあったけど 渡米前だったので不要なものはなるべく減らしたくて何も買ったりはしなかった。でも今思い返すと、日本中から陶芸家が競って売っていた あれらの陶芸はどれも高品質で、これはと思う技かかっているものがたくさんあった。‘匠の技の光る一品’みたいなものが好きなんだよなぁ。
そういう日本でのちょっとした高品質なものや経験が懐かしくなることはアメリカで生活をしててよくある。その辺は思いついたら また脱線しながら書こうと思う。
今日はこれでおしまい。
Farmer's market. 住んでるアパートの外に出たらこの賑わい。
バーのテラスから見下ろしてみた夜の景色。