夏桜と呼ばせてもらうとすると。-コスモス

もう 2ヶ月くらい前から、コスモスが満開です。

この春、園芸屋さんで知ってる花のタネを見かける毎に即購入してた頃、コスモス!いいやんと飛びついて育ててきた。

ファーム全体をナチュラルルックに仕上げてくれるのではと期待して、正面エントランスゲート入ってすぐ左(つまり一番見えるところ)、そのほか2、3ヶ所に適当に散りばめて、小苗を植えたんだ。

支柱はヒモだし、風除けのフープもないし、ケアとしては雑〜なんだけど、せめて枯れた花だけはなるべくさっさと切り落とすようにしている。枯れた花があると、ファーム全体が乱れているように感じるから 遠慮なくザクザクっと。

私の1日は、花が終わって萎れたコスモスを切り落とすところから始まる。花から茎を辿って、枝分かれしてるところで切る。そうすると、他の枝に付いたまだ固い蕾が 次の日には咲く準備を始めている。 

次から次に、薄桃色の花が咲く。

桜好きの日本人に ”秋桜”と変換されてしまう 晩夏から秋の花だったのに、この灼熱のジョージアでは初夏から咲き乱れ、始めたばかりの寂しい花ファームで盛り上げ役に徹している。

一見 か弱そうに風にそよいで お互いにもたれかかっているのに、容赦ない夏の太陽に焼かれたって平気なそのスタミナは一体どこからきているのか・・・

高瀬川花道部コラム集でさがすと「コスモス-細い葉」と題しているのを見つけた。

日付を見ると11月10日。晩夏どころか晩秋ですね。

原産地であるメキシコで、強風からも 乾燥からも耐えられるように進化した、細い葉のお話。

ということは、もともと夏に咲く花だったのか。

この葉っぱの透け感が肝で、 実は夏の花畑に”涼”をもたらしていたのか!と、納得。

となると、ここジョージアで コスモスは 夏桜と呼んだ方がしっくりするのでは。

という勝手な解釈を続けたけど、でも、もしコスモスを夏桜と呼ばせてもらうとすると、木陰を吹き抜ける風のようなささやかな”涼”と 降り注ぐ紫外線とのコントラストのある景色を思い浮かべてほしい。それがこの花を育てているミルトンの景色です。 

「夏桜(コスモス)のブーケ」

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