朱雀の夏の庭
朱雀の花会できいた、朱雀の庭では夏の派手さを意図して表現しているということ。
婆娑羅(バサラ)というそうですが、7月のこの時期 サルスベリやヒオウギなど暑い京都の夏に映えるビビットカラーのお花が庭園に彩りを添えています。
曲線を描いた流水や野筋、あえて直線を意識した建物や正方形の飛び石、黒々とした石づくりの水鏡、隣接したSL博物館からたまに聞こえてくる汽車の音。
日本庭園には、大胆で 小さな仕掛けが組み合わされています。
日本の季節の中でも、 あつい夏は 楽しむものというより、和らげるもの、辛いもの、しんどいものように捉えられることが多いようで、日本の美しい季節の眺めを表する「雪月花」という言葉にも、夏を象徴する言葉が無いそうです。。
春は花、夏はホトトギス、秋は月、冬雪冴えて冷やしかりけり・・・
春はあけぼの、夏は夜・・・
夏を象徴する光景には 暑さの和らいだ夜ばかりで、照りつける太陽やジメジメとした汗ばむ空気が 夏の美しい季語として捉えられていることは、あまり聞いたことがありません。
他の古典的なThe日本庭園と比べると、朱雀の庭はちょっぴり異国風というか。
教えてもらった婆娑羅感を意識して歩くと、深い緑と 濃い花の色が 暑い夏を真正面から受け止めているようで、新鮮に感じました。
庭園内は高低差のある地形で景色に飽きません。幾重にも連なる奥の滝が見えますでしょうか??
晴れている日は特に、水鏡という名前の池に周辺景色が映り込みます・・・