高瀬川花道部〜 ヒオウギ×生花
7月13日(土)
西村花店オーナー西村良子さんの主催されている高瀬川花道部に参加しました。
西村さんは、未生流系流派一つ 嵯峨御流の正教授でありつつ、木屋町高瀬川沿いでお花屋さんを経営されています。
お稽古は、西村花店さんの背向かい 先斗町うさぎやさんの2階のお座敷をお借りして。
今回のお花は、7月の京都祇園祭にちなんだ檜扇(ヒオウギ)。扇型をした形から、その昔 都に蔓延った疫神を祓ったという伝説があるそうで、京都祇園祭シーズンになると店先でよく飾られています。
正直、西村花店に来るまで このヒオウギというお花を 知らなくて、初めて見たときは ゴツくて シンプルで 華っ気のない植物だと思ったのに、
この季節にと 特別に選ばれて生けられている姿を何度も見るにつけ、この2週間でヒオウギに何か神聖なものを感じるようになってきたから不思議。
格のある花には、’生花(せいか)’という 床の間などに飾るための 品のあるスタイルで。 今まで池坊自由花しか経験のない私にとって 初挑戦でした。
ヒオウギ3本を、天(Ten)・地(Chi)・人(Jin)とそれぞれ選ぶところから、、
生花の約束事に 苦戦しながら 生けたのが
下の方まで葉で包まれているのは ’葉組み’。
生花になった檜扇の 凛とした佇まいに ハッとして、我ながら惚れ惚れ。
そして お座敷の一角にポジショニングして撮ると、とてもかっこよくキマるので とても楽しかったです。笑
こうやって 空間に花を生ける ささやかな余裕や図らい。 主人と客の間で 花の季節を介して成される会話。
今後、ヒオウギをどこかで目にしたら京都の祇園祭と 葉っぱのギュギュっと手触りを思い出すと思います。
頑丈な歯茎で 先端にビビットオレンジの花が咲く。水盤での生け花は 水をまた美しく魅せる、それを楽しく鑑賞できるようになれるといいな。